緊急地震速報とは


■日本の地震リスクについて  ~地震大国日本~

我が国は、地球面積のわずか0.07%にすぎない国土ですが、世界で発生する地震の、 約10%(M8以上の巨大地震では約20%)が起こる地震大国です。古くは日本書紀に その記録が残るほどです。近年でも岩手・宮城内陸地震M7.2(2008年) 新潟県中越 地震沖地震M6.8(2007年) 能登半島地震M6.9(2007年) 福岡西方沖地震M7.0 (2005年)新潟県中越地震M6.8(2004年) 十勝沖地震M7.1(2003年) 兵庫県南部 地震M7.3(1995年) など数多くの巨大地震が発生しています。



■緊急地震速報とは  ~来る前に知る~

緊急地震速報は、6.434名もの尊い命が失われた、平成7年1月の兵庫県南部地震が契機と なって開発されました。地震波の特徴を利用して、強い揺れが到達する前に地震が発生した ことを知らせ、地震による被害を防止・軽減することを目的に気象庁、内閣府、文部科学省など が普及のために広報活動を積極的に行っています。 また各省庁から関係団体に「地震被害の軽減」のために導入を検討するよう要請がでています。



■地震対策は、経営者の責務!

地震発生時には、事業所内の棚や設備が職員やお客様にとっての危険物となります。 これらの危険物からすばやく離れたり、身を守ることができるよう、日ごろから安全確保に 努めることは、経営者として当然の責務です。またBCP(事業継続計画)の観点からも 事業所や従業員をまもることが、BCPが有効に機能することへつながります。 緊急地震速報の導入は、有事の際に、職員やお客様に素早く避難行動をするように 促したり、設備などを制御することで地震の被害から守るだけでなく、日頃から訓練に活用 することで、事業所全体の防災意識を高める効果が期待できます。

緊急地震速報とその仕組み


地震波のP波(初期微動 秒速約7km)と、S波(主要動 秒速約4km)の速度差を利用し、 主な被害をもたらすS波が到達する前に事前対応を行うことで、地震による被害を防止 ・軽減することを目的とした情報です。情報の伝達には様々な手段があります。一般向け 情報として、テレビやラジオなど公共の電波を利用するものと、学校や企業などの防災 には「高度利用者向け」の情報が利用されます。




日本全土には、気象庁と防災科学研究所がリアルタイムで観測を行っている地震計が 約1000箇所設置されています。これらの地震計のデータは、光ファイバーネットワーク により気象庁に集められ、解析された上で緊急地震速報として利用者に配信されています。

緊急地震速報で被害を抑える


■たった数秒でどれ程の効果があるのでしょうか?

緊急地震速報を受信してから地震が到達するまで、例え数秒から数十秒しかなかった としても、下記の表のように被害を抑えることが出来るという研究データが出ています。

猶予時間 軽減後被害 軽減前被害 備考
死傷(100) 重症(100) 中等傷(100)
2秒 死傷 75 - - 地震の認識はできるが、非難行動はできない。しかし、
安全態勢をとり、けがは少なくできる。また、インターネット経由でガスや電気を揺れる前に消すことは可能。
重症 15 75 -
中等傷 15 75
無傷 10 25
5秒 死傷 20 - - 学校における実証実験で、訓練済みの生徒は100%が机の下に潜ることが可能な時間であることが確認されている。
重症 60 20 -
中等傷 10 50 20
無傷 10 30 80
10秒 死傷 10 - - 予告なしの時に比べ、90%の命が助けられるとのデータがある。普段から訓練していれば、倒壊危険性の高い家の場合であれば住人は外に逃げ出すこともできる。
重症 30 10 -
中等傷 50 30 10
無傷 10 60 90
20秒 死傷 - - 予告無しの時に比べ、95%の命が助けられる時間。
落ち着いて家族に声をかけたりできる。
重症 15 -
中等傷 30 15
無傷 50 80 95



■緊急地震速報を活かす為には、 環境に応じた行動マニュアルの徹底が必要になります。

例) 事務所における従業員(職員の場合)

①周りに人が無く、自らの安全を確保する場合・最寄の机の下に潜り、揺れに備える姿勢をとる。  近くに机がない場合・落下物の危険が小さい場所でひざまずき、揺れに備える。  窓ガラス付近では、割れたガラスの飛散に備える。

②来客者がいる場合・あわてた行動し、出口や階段などに殺到することがないように呼びかける。  事前に設定してある安全な場所に誘導し、 頭を守り、安全な姿勢をとるよう呼びかける。
 声かけ例 「落ち着いてください!」 「慌てないでください!」 「ここは安全です!」  「しゃがんで下さい!」



■地震対策は、経営者の責務!

地震発生時には、事業所内の棚や設備が職員やお客様にとっての危険物となります。 これらの危険物からすばやく離れたり、身を守ることができるよう、日ごろから安全確保に 努めることは、経営者として当然の責務です。またBCP(事業継続計画)の観点からも 事業所や従業員をまもることが、BCPが有効に機能することへつながります。 緊急地震速報の導入は、有事の際に、職員やお客様に素早く避難行動をするように 促したり、設備などを制御することで地震の被害から守るだけでなく、日頃から訓練に活用 することで、事業所全体の防災意識を高める効果が期待できます。


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緊急地震速報の種類


■緊急地震速報には、テレビ・ラジオなどの公共の電波を利用する“一般向け”情報と、 専用受信端末を利用する“高度利用者向け”情報の2種類があります。



    高度利用者向け                 一般向け



緊急地震速報受信装置 「クルグラット」


■クルグラットは館内放送連動型高度利用者向け
                    緊急地震速報受信端末です。


既存の放送設備に連動
機械1つで、より多くの人に情報が伝わります

学校・病院・デパート・ビルなど館内放送(一斉放送)のアンプ に連動することにより、建物の多くの方に放送が伝わります。 アンプの起動時間も調整できますので、新たにアンプ起動用 の機械など購入する必要ありません。

音声セレクト
カウントダウン・一般向けな表現の選択

「震度○5・4・3・2・1」のカウントダウンの音声放送や、「地震 がきます、ご注意ください」などのあいまいな表現の音声放送 が選べます。施設に応じてお選びください。

制御機能
エレベーター、自動ドア、電気、ガスなどの制御可能

地震の情報がきたらすぐに電気やガスを遮断、またエレベータを 事前に停止しドアを開けるなど、様々な制御が可能です。 ※接点連動と同時に行う場合はオプション料金がかかります。

その他の機器に連動
回転灯からデジタルサイネージまで

工事現場などで見かける回転灯を回す事や、銀行や証券会社 などにある文字放送が流れているTV(モニター)に情報をながす ことも可能です。ATMやカラオケの装置あらゆる通信手段と組み 合わせる事が可能となります。
※本体のメーカーとの調整が必要な場合もあります。

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■選択可能音声フレーズ

発生1 地震発生
発生2 緊急地震速報 
発生3 地震警報です 
発生4 地震警報が出ました
発生後1 揺れが収まるまで待機してください
発生後2 係員の指示に従ってください
発生後3 安全が確認できるまで、待機してください
警報1 地震がきます
警報2 身の安全に注意してください
警報3 強い揺れに警戒してください
警報4 危険なものから離れてください
警報5 机の下にもぐってください
警報6 強い揺れに警戒してください




■組み合わせ例1 (あいまい表現の場合)
チャイム音+地震発生+地震が来ます+強い揺れに注意してください+危険なものから離れてください +係員の指示に従ってください+危険なものから離れてください+係員の指示に従ってください


■組み合わせ例2 (カウントダウン方式の場合)
チャイム音+震度5弱+7.6.5.4.3.2.1+地震がきます+身の安全に注意してください +地震がきます+身の安全に注意してください


クルグラット製品仕様


製品使用
本体電源 DC+5V ± 5%
ACアダプタ AC100-120V 50/60Hz
外部出力 接点出力(1a リレー接点)音声LINE出力
LANポート 100BASE-TX / 10BASE-T
①イーサネットインターフェース
②モード設定スイッチ
③接点出力
④テストスイッチ
⑤ボリューム
⑥音声LINE出力
⑦DCジャック(DC5V) (LINK、100M LED付き)
⑧ TCP/IPコネクション表示
⑨電源ON表示
⑩警報表示 (1出力Aタイプリレー接点)
⑪スピーカー
⑫定格銘板 

緊急地震速報の利用例



身の安全を確保

机の下に隠れるなどして、揺れがおさまるまで 身の安全を確保しましょう

火災防止

地震の発生により火災を引き起こすか可能性があるので、 火をけしましょう

避難経路を確保

揺れがおさまったら、すぐに避難できるように窓や 戸をあけましょう

慌てて外に飛び出さない

飛び出さず、落ち着いてガラスや瓦などの落下物に 注意しましょう



商品に関するお問い合せ


商品に関するお問合せ・御見積りは下記にて承ります。
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ウエダ事務機サービス株式会社
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